富山ブラックとは?
富山県の内外に広く知られる富山ブラックは、色の濃いスープが特徴の醤油ラーメンです。
一説には、戦後間もない時期にご飯のおかずにもなるようにと濃い味付けのラーメンが生まれたとも言われています。
現在富山ブラックと呼ばれるラーメンを提供する最も古い店は1940年代の創業で、メニュー名は中華そばでした。当時は富山ブラックの呼び名はありませんでした。
1970年代には色の濃い醤油ラーメンを売りにするラーメン店が少なくとも3~4店あり、1990年代までにその数は約2倍に増えました。
そうした中で東京のテレビ局が取材に来て、黒いラーメンを数店取り上げました。「これはまさに富山ブラックですね︕」とレポートしたことが、おそらく【富山ブラック】のはじまりではないかと思われます。
その後も雑誌等で富山ブラック特集が組まれるなどし、言葉の響きが良い事から徐々にその名が使われるようになりました。
2000年代に入り、看板に富山ブラックを掲げる店が現れました。
県外にも出店すると、メディアを中心に一気に注目を集めるようになり、富山ブラックは全国から知られるブランドへと成長していったのです。